近畿大学の剣道部員が飲酒後暴行を受け、くも膜下出血で亡くなった痛ましい事件がありました。
逮捕された生徒は同部所属の２１歳の男子大学生です。またこの飲み会は20歳未満の学生も参加していたといいます。逮捕された男子部員は、「先に、泥酔した被害者が殴ってきたので殴り返した」と言っていますが、正当防衛でしょうかそれとも傷害による殺人でしょうか。そして近畿大学剣道部や容疑者の実名について調べてみました。
容疑者の実名は？祖父が取材に応じ、二人は仲が良かったとコメント
今回の事件については容疑者の実名は報道されていません。暴行と死亡との因果関係が今の段階では不明だからなのだそうです。その関係もあり今回は実名報道を控えているのかもしれません。
しかし日本大学の大麻報道ではしっかり実名が報道されていました。暴行による殺人だとしたら今後名前が公表されるのかもしれません。
そして逮捕された大学生の祖父が今日取材を受けていました。
しょっちゅう部屋にご飯食べに来て、食べたり、飲んだりしとったらしいんですけど、一番仲いいのにそんなことになって。 被害者と、加害者の2人は「一番仲の良い友人」だったと話す祖父。
Yahooニュース
仲の良い二人だったということで、イジメや”かわいがり”ではなかったようです。
アルコールの過剰摂取で取り返しのつかない事態に
近畿大学スポーツ振興センター 石崎重之 事務長:
Yahooニュース
1時15分ごろ、A（被害者）と他の部員が嘔吐したため6名全員で退店。
1時30分ごろ、6名で帰宅中、A（被害者）とB（容疑者）のふざけあいがエスカレートし、けんかのような状態になる。
近畿大学スポーツ振興センター 石崎重之 事務長:
A（被害者）がB（容疑者）を平手打ちした。するとB（容疑者）が怒った様子でA（被害者）を追いかけ、A（被害者）をはたいたか、押したかして、A（被害者）が自転車の方に倒れた。 被害者の部員は、近くに置いてあった自転車に倒れ込んだまま動かなくなり、救急車で搬送されたといいます。
近畿大学ではことの経緯を上記のように説明していますが、被害者も嘔吐するほど飲酒していたので物事の判別がつきづらい状況にあったと言えます。
そしてここに書かれている”ふざけあい”というのはどういうことでしょうか。
ふざけあいで平手打ちをするような状況や”ふざけあい”が具体的にどのようなことをおこなったのかを詳しく解明する必要があります。
くも膜下出血での死亡では今回の場合は外傷性が該当します。
・運悪く倒れて頭を打った
・自転車に頭を打ちつけた
・容疑者がはたいたせいで道路に頭を打ちつけた
どのケースでもくも膜下出血になる可能性はあります。
やはり状況をきちんと調べる必要がありそうです。
仲が良い友人を酒の勢いでじゃれ合うように叩いたりする状況は一体どのようなものなのでしょうか。被害者と加害者は仲が良かったという証言もあり、泥酔してやってしまったことだとしたら容疑者はひどく後悔していることは間違いありませんね。
近畿大学は過去にも一気飲みで死亡者
近畿大学は2017年にもテニスサークルの飲み会で一気飲みを止めずに急性アルコールで死亡させた事件がありました。
救急車を呼べば助かったかもしれない行動を誰も行わなかったせいで、一人の大学生が命を落としました。
登森さんはショットグラス約２０杯分のウォッカをビールグラスに入れて一気飲みするなどした後、呼びかけに応じなくなった。飲み会後に「介抱役」の２年生８人が上級生に救急搬送するか相談したが、発覚を恐れて救急車を呼ばなかったという。
朝日新聞デジタル
20杯ものウオッカを飲むのをコールなどで煽りに煽って救護をしなかったというひどい対応です。「発覚を恐れて」ということはすでにぐったりして青白くなって意識がない状況であることがわかっていたということですよね。あまりにも人でなしの対応だと思います。
大学側が弔意を表明し、大学周辺の飲食店に飲酒事故防止の協力を呼びかけるなどの再発防止策に取り組むことなどで合意したという。
朝日新聞デジタル
本件の事件では被害者の親族の方がこのような再発防止策に取り組むことで大学側と和解したといいますが、別の形で痛ましい事件が起こってしまいました。
被害者の方のご冥福をお祈りいたします。