目瀬陽翔ちゃん車内置き去り「自分は大丈夫だと思っている人ほど危ない」の声【岡山県】

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9月9日、岡山県津山市の病院駐車場で、「男児が車内でぐったりしている」と通報があり救急隊がかけつけましたが、2歳の目瀬陽翔(めせはると)ちゃんが亡くなりました。

警察は祖母である53歳の介護助手を逮捕し事情を聞いていますが、「孫を保育園に送り届けるのを忘れてしまった」と話しているということです。

先日も車内に赤ちゃんが置き去りにされた事故があり、相次ぐ悲しい出来事に「他人事ではない」という声が多くみられました。なぜこのような悲しい事故になってしまったのかを調べてみたいと思います。

目瀬陽翔ちゃんの保育園は謝罪の必要があった?「こんなに責められるなら保育士増やして」

喜寿生ちゃんの両親はわざと置き去りか「罰を受けずにどうしかしようとした」【コストコ車内死亡】

目瀬陽翔ちゃん車内置き去り「私もあった」の声相次ぐ

目瀬陽翔ちゃんは、おばあちゃんに保育園に送ってもらう予定でしたが、「考え事をしていて」おばあちゃんは勤務先である病院にそのまま向かってしまい、約9時間後の退勤後におばあちゃんが気づき、同僚が119番通報をしたということです。

まだ残暑厳しい最中、車内の気温はもちろん高温になってしまい、目瀬陽翔ちゃんは熱中症で亡くなった可能性が高いということです。

8月26日には、北九州市にあるコストコホールセールジャパンの駐車場で、0歳の中山喜寿生(なかやまきずき)ちゃんが2時間以上車内に放置され死亡してしまうという事故がありました。

喜寿生ちゃんのお母さんは、別々に車を出て買い物をしていたお父さんが喜寿生ちゃんを連れていると勘違いをして、2時間後に合流したときに喜寿生ちゃんがいないことに気づき車に戻ったという話でした。

この出来事に対しては「置き去りにするなんてありえない」「わざとではないのか」という声も多く聞かれました。

なぜなら喜寿生ちゃんのお母さんはお父さんの運転する車でコストコまで行き、自身は喜寿生ちゃんの隣に座っていたからです。

喜寿生ちゃんの両親はわざと置き去りか「罰を受けずにどうしかしようとした」【コストコ車内死亡】

また悲しい事故が起こってしまったのですが、今回の事故に関しては意外かもしれませんが、「ヒューマンエラーは誰にでもある」「私も忘れてしまったことがある」という、声が多く聞かれました。

いつも同じルーティーンで行動している人は、いつもの流れができているので考え事をしていたり、よそに注意が向いていても自然にいつもの行動ができてしまうものです。

目瀬陽翔ちゃんのおばあちゃんも、うっかりいつものルーティーンでそのまま職場へ向かってしまったのかもしれません。

「自分に限って絶対失敗はないとは言えない、特殊詐欺も一緒」という人もいました。

「うっかり」は誰にでもあります。

乗っていた子が眠っていた、とても静かな手のかからない子で大人しく乗ってくれていたのなら、むしろ子どもに注意を向けるより、運転やほかの事に集中してしまう可能性はあるかもしれません。

中には「年のせいだ」なんて言う人もいました。

確かに若いころよりは年を取った時の方が忘れることも多くなります。

でも年をとっていなくても必ず人は忘れることがありますよね。

仕事帰り、ATMに寄ろうと思っていたのに忘れて家に帰ってきてしまった、買い物に行きたかったのに家に帰ってからやらなければならないことを考えていたらそのまま帰ってきてしまったなんてこと私もよくあります。

「子どもに限ってそんなことするはずない」とは言い切れないのかもしれません。

目瀬陽翔ちゃん車内置き去りどうすれば防げた?「子供の荷物にGPSを」

自分の娘の子供です。かわいくなかったはずはありません。

愛する孫を自分の過失によって死なせてしまったことを責めているに違いありません。

目瀬陽翔ちゃんのお母さんは、自分の忙しさにかまけて自分の子どもを親に丸投げしたことを責めているかもしれません。

このような悲しい出来事をどうすれば防ぐことができたでしょうか。

私は元保育士ですが、保育園では、いつもと違う人がお迎えに行くときに「今日は私の代わりに○○が迎えに来ます」と伝える保護者はいますが、朝の登園の付き添い者の変更を伝える人は聞いたことがありません。

でも登園の付き添いの変更も伝えていればもしかしたら「今日〇〇ちゃんはおばあちゃんが連れてくると言っていたけど来ないね、何かあったのかな」と異変に気付けたかもしれません。

そうでなくても昨年から私の勤めていた園も、欠席の連絡がなくお休みしている子は園から連絡するようにという通達がありました。

家庭保育をする旨の連絡をせずにお休みする子も毎日何名かいましたが、同じ子で何回か連絡なしで家庭保育をする子がいれば保育園側も「またか」となり、あえて連絡しないこともありました。

思いもよらない事故を防ぐためには、保護者には必ずお休みの連絡はしていただきたいものです。

連絡なしの欠席で園が気付いた時には時間が経ちすぎていて、車内置き去りのような一刻を争う事故の時は園からの連絡を待っていても時既に遅し、ということもありえます。

自分でできる対策としては、必ず後部座席に自分の荷物を置いて気付けるようにする、もしくは子供の荷物を助手席に。というお話もありました。これも簡単で効果的な対策かと思います。

GPSを荷物の中に入れておいて、現在地確認がある程度できるようにしておくという対策もありました。

一番大切なのは、お願いする人、お願いされる人の間で連絡を密に取るということかと思います。

どんなに忙しくてもお願いされた方は「送り届けたよ」と一言LINEでもする、お願いする方もお願いして終わりではなく、連絡がなければきちんと送り届けたかの確認をする。

ということではないでしょうか。

今回の事故は防げるチャンスがたくさんあったかもしれない。

というのが世間の声ではないかと思います。

この悲しい出来事を教訓に一人一人が気を付けていけば、幼い大切な命を絶やしてしまうことはないでしょう。

陽翔ちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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