【殺意が立証できないのはなぜ?】神戸6歳児を鉄パイプで殴り殺した毒親 穂坂沙喜・大地・朝美・朝華被告、傷害致死などの罪で起訴

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2023年6月、スーツケースから穂坂修くん(6)の遺体が見つかった事件で、神戸地検は9日、殺人などの容疑で逮捕された母・穂坂沙喜容疑者、大地容疑者、朝美容疑者、朝華容疑者ら4人を、傷害致死と死体遺棄の罪で起訴しました。修くんは床にうつ伏せにして背中を鉄パイプで殴ったり、背中の上に乗って繰り返し踏みつけられるなどの暴行を受け、亡くなりました。
幼い子供に対して非人道的な行為がなぜ殺意が立証されないのでしょうか。調べてみました。

6歳の穂坂修くんがなぜ暴行を受けたのか?

4人はきょうだいの間柄です。

修くんにとってはおじ・おばの関係の人間が母と共謀して、寄ってたかって暴行を加えて死に至らしめたという考えられない事件です。

ただ、その時も修君はまだオムツが取れてなくて『ちょっと遅いですね』という話をしました。周囲の人は修君の発育に対して気にしてる部分もあって、知り合いが『修君を発達障害の検査に行かしてあげた方がええ』と進言したのですが、沙喜さんは『なんでやねん!』と怒っていました。その知り合いも『沙喜さんは怒ると止められない』とこぼしていました

FRIDAYyより

修くんは少し発達に遅れがあったような知人の話がありましたが、それに対して沙喜被告がキレたとのことです。

沙喜容疑者も「怒りが止められない」特性を持っていたとのことで、

  • 神経症
  • うつ病
  • 適応障害
  • 自律神経失調症
  • 不眠症・睡眠障害
  • 注意欠陥多動性障害
  • 自閉症スペクトラム障害

上記のような病に苦しんでいたのかもしれません。

大地被告は特に凶暴で沙喜被告と男女関係も…

修くんが暴行を受け始めたのは2022年末ごろ、大地被告が同じアパートに引っ越してきてからのことだといいます。

そして驚いたことに大地被告と沙喜被告はきょうだいの間柄でありながら男女関係があったといいます。

また自らの母をも数十回押し入れに監禁し、鉄パイプで殴打。母が逃げ出し通行人に発見されるという出来事も多々あったそうで、大地被告に問題があり一家が支配されていたとも言えます。

自らの母や姉の子供を虐待し、支配や権力誇示が日常的だったと思わせます。

殺意が認められないのはなぜか?

殺人罪が成立する要件は殺意です。

殺意の有無は、凶器の有無、創傷の程度、動機等様々な事情が総合的に考慮されて認定されます。

殺意とは、人を死に至らしめる危険性の高い行為をすることの認識です。

例えば、人の心臓部をめがけてナイフを突き刺した場合、行為者は、人を死に至らしめるような危険性の高い行為を自らの意思でしているわけですから、殺意があったと判断されることが多いでしょう。

例外としては、ナイフが小型で、心臓に到達する危険が認められない場合、かなり弱い力で刺したに過ぎない場合、などが挙げられます。

https://www.daylight-law.jp/criminal/boryoku/satsujin/qa2/

そして取り調べでの証言も加味され、殺すつもりだったのか、相手が死んでも良いと思ったのか、使用した凶器が人を殺傷する危険があるものと認識していたかどうかなどが問われます。

この時に「相手が死んでも構わない」程度でも未必の故意と言って殺意とみなされます。

そして殺意がなければ傷害致死となります。

今回の場合なぜ傷害致死になったのでしょうか。大の大人が鉄パイプで子供を複数回殴打し、足で背中を踏みつけたら「死ぬ」可能性の方が高いのは誰もが認識できることです。

これが殺意がないというのなら、何のために修くんを殴打したのでしょうか。しつけや教育にしても問題外です。

神戸地検は殺意を立証するだけの証拠が得られなかったといいます。また修君の祖母(58)を自宅に監禁して傷害を負わせた容疑について、4人をいずれも不起訴にしていますが、理由は明らかにしていません。

引き続き事件を追っていきたいと思います。

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