福岡市南区の漫画家、池田恵理香氏(36)は、所得約2億6千万円を申告せず、所得税約4700万円を脱税した疑いで福岡国税局に告発されました。池田氏は「ねこクラゲ」のペンネームで活動し、アニメ化もされた人気漫画「薬屋のひとりごと」の作画を担当しています。 告発された疑いの内容は、2019〜21年にかけて漫画家として得た所得を含む約2億6千万円を申告せず、所得税約4700万円の納付を免れたことです。
ねこクラゲとは?
ねこクラゲさんは、1987年7月30日生まれの日本の漫画家でイラストレーター。福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧TECH.C.福岡)卒業で最近では「薬屋のひとりごと」の作画担当として人気を博していました。
脱税がバレたのはなぜ?悪質性は?
脱税がバレる理由はいくつかあります。
まず可能性として税理士を雇っておらず、ずさんな会計になっていたことが挙げられます。
イラストレーターの場合、個人事業主であることが多くこれまで一人で確定申告を行なってきたのかもしれません。
しかし「薬屋のひとりごと」が人気になったため収入が増加し仕事で多忙となったため、本来は税理士に依頼すれば済んでいたことができなかった可能性があります。
また脱税した金の使途は不動産の購入と言います。
不動産の購入をする時間的余裕があれば確定申告ができたのではないか?という意見もあります。
また単純無申告だった可能性もあります。
単純無申告とは正当な理由がなく、納税申告書を法律で定められた期限までに提出しないことで成立する犯罪です。(例:所得税法241条)
個人事業主でこれまでいい加減な会計をしていても見過ごされていたため、後回しにしてきたのかもしれません。
1年で税務署は告発はせず、数年様子を見ることも多いようです。
納税・勤労・教育は国民の三代義務です。その納税を舐めると大変な目に遭うことも多いですよね。年度末、仕事も忙しいのは皆同じです。知らなかったで済まされないのは大変恐ろしいところです。
著名人であるため社会的制裁の意味で告発となったのではないでしょうか。