「トケマッチ」の運営会社の元代表が業務上横領の疑いで逮捕状が出され、指名手配されました。福原敬済容疑者は、高級腕時計シェアリングサービスを悪用した疑いがあります。 その元代表は、運営会社である「トケマッチ」の小湊敬済こと福原敬済容疑者です。
彼は、利用者から預かったロレックスを横領し、今年1月に大阪府の古物商で65万円で売却した疑いが持たれています。 また、福原容疑者は今年1月31日にトケマッチのサービス終了と会社の解散を発表しましたが、その頃に成田空港から出国してしまい、海外逃亡を図っているとみられています。
また元社員・永田大輔容疑者(38)についても業務上横領の疑いで指名手配されています。
小湊敬済容疑者はなぜ福原敬済と名前を変えて逃亡しているのでしょうか。その理由について詳しく調べてみました。
高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」と被害の概要は?
トケマッチとは高級時計所有者から時計を預かって、それを希望者に有料で貸し出すというサービスです。持ち主には毎月「預託料」が支払われる仕組みです。
もともと、高級時計所有者にとっては「使わない時計を寝かしておくのはもったいないが、レンタルしたらお金が入る」メリットや借りる人にとっては「ちょっと高級時計を使ってみたい」というニーズに合致したサービスでした。
しかし冷静な意見もあります。
今年1月31日、公式サイトで突然、サービスの終了と会社の解散が発表されました。
運営会社は6か月をめどに時計を返却するとしていますが、ただの時間稼ぎで本当に戻ってくるのかと持ち主の間で不満が高まっています。
札幌市内に住む会社員の男性(35)は、2年半前から5本の腕時計を預けていましたが、今もこのうち4本、あわせて約400万円相当が返ってきていないとのことです。
また2022年に福原容疑者と会った男性は、購入価格5000万円相当の高級時計が返還されていないといいます。
この男性は2024年1月31日、トケマッチのサービス終了とともになんの予告もなく貸し出していた時計のうち17本が返却されたといいます。
しかしこの時計は1本あたり50万円ほどの価値のするもので、500〜700万相当の時計は未だ返却されていないということで、換金し逃亡もしくは時計とともに逃亡した説が噂されています。
他にも預かったロレックスを古物商に勝手に売却されたとして被害が発覚。さらに、捜査関係者によると、トケマッチの件で13都府県で44件の被害届が受理されているとのことです。
また2024/03/11時点で確認できた情報では、2月末時点で被害者は190人、時計は少なくとも866本で合計18億2000万円相当の腕時計が返却されていないことが判明しています。
これは大変な事態です。
元々「小湊敬済」と名乗っていたのになぜ「福原敬済」に?
「トケマッチ」が有名になった頃、さまざまなメディアに出演していた福原敬済容疑者は小湊敬済という名前でした。「トケマッチ」のサービス開始は2021年。
メディアへの露出はちょうど2022年から2023年秋ごろです。
福永容疑者の見た目が痩せて大きく変わっています。他人の時計を売ったお金で美容に注ぎ込んだのでしょうか。
そして合同会社ネオリバース社のホームページの会社概要には、代表者 小湊敬済と記載されています。
本名が福原で仕事上の名前が小湊か、それとも…理由を考察
福原敬済容疑者は元々福原という姓で小湊が芸名だったとも考えられます。
改名の理由をいくつか考察してみました。
海外逃亡のため改名
海外逃亡するために元々の姓名を隠して偽造パスポートで海外に渡った可能性も考えられますが、下の名前が「敬済」と変わっていないので、可能性としては低いのではないでしょうか。
また逃亡先はドバイという報道がありました。
ドバイはガーシー容疑者も引き渡しがありましたが、今回も日本政府の要望で引き渡す可能性もあるのではないでしょうか。
離婚・犯罪歴によって改名
婿養子で事件によって離婚し改名をしたという可能性はどうでしょうか。
また前科があるため改名した可能性も考えてみました。
調べてみましたが、福原容疑者のプライベートな情報は見つかりませんでした。
姓名判断による改名
仕事運や財運のために姓名判断による改名をする経営者は意外にも多いと聞きます。
福原容疑者は会社概要を見ると、験担ぎをするタイプではないでしょうか。
このようにラッキーセブンやスリーセブンを意識しています。
福原容疑者が運勢のために姓を変えた可能性は高いように思われます。
福原容疑者はICPOの指名手配に
そんな福原容疑者は、警視庁により指名手配され、今後はICPO(国際刑事警察機構)を通じて国際手配の手続きが進められる予定です。
時計を貸し出していた所有者の時計は返ってきておらず、時計と共に海外へ逃亡した可能性も出ています。
また2024年3月12日、元社員・永田大輔容疑者(38)についても業務上横領の疑いで指名手配されました。
今回の事件は、まだまだ情報が錯綜しており、これから詳細が明らかになることでしょう。しかし、重要な点は以下の通りです。
- トケマッチの運営会社元代表、福原敬済容疑者が業務上横領の疑いで指名手配された
- 利用者から預かったロレックスを売却し、着服した疑いがある
- 今年1月にサービス終了と会社解散を発表し、成田空港から出国後、海外逃亡中とみられる
- トケマッチに関連し、13都府県で44件の被害届が受理されている
- 警視庁により指名手配され、ICPOを通じて国際手配が進められる予定
今後の情報に注目ですね。被害者の方々が早期に救済されることを願っています。