7月7日にバラエティ番組『ざわつく金曜日』で紹介された幻のパイナップル「ゴールドバレル」は沖縄県で栽培されています。
時期が限られているのでその時にたまたま沖縄に滞在していなければ見かけることは少ないかと思います。
高級と言われているので値段はいくらぐらいするのか、訳ありなら安いのかや、食べ頃はいつでどこで買うことができるのかなどを紹介していきます!
ゴールドバレルとは
ゴールドバレルは、日本一のパイナップル生産量を誇る沖縄本島北部の東村(ひがしそん)が世に送り出したパイナップル。樽のような形で黄金色の果肉をしていることから、「ゴールドバレル(黄金の樽)」と名付けられました。
どんな味?
甘い。とにかく甘いです!
なぜなら、「外国産にも負けないくらい、生で食べてもおいしい、最高の味と品質を備えたパイナップルをつくる」ことを目標に、1989年から研究がはじまり、約20年の歳月をかけて生まれたのがこのゴールドバレルだからです!
糖度は約15度~20度。
15度の『度』はパーセントなのだそう。
すなわち100g中に砂糖が15g入っているということになります!
りんごや桃の糖度が平均で13、メロンが12~18、ブドウが18~20と、メロンやブドウと同じくらいの甘さと言っていいのではないでしょうか。
一般的なパイナップルは13度~15度ということなので、それよりもかなり甘くなります。
ゴールドバレルは他のパイナップルに比べて酸味が少ないのでより甘く感じると思います!
ゴールドバレルの収穫時期は?
石垣島のゴールドバレルは5月下旬から7月上旬頃、沖縄本島は6月下旬から7月下旬頃になります!
どの果物にも共通することですが、最盛期を過ぎると時期の最後の方は収穫量も少なく、味も落ちることもあります。
ゴールドバレルの収穫時期は約1ヶ月半なので、一番美味しい期間はもっと短くなってしまうということです!
価格の相場は?
私が今までに見て来た物はJAのファーマーズなどでも1キロ2,000円近くしていました!
ゴールドバレルは果実が大きいのも特徴で、育つと1玉2キロ~3キロにもなります。
なので1玉約4,000円からといったところでしょうか!
パイナップルも最近ではいろいろな種類が出てきて、ピーチパイン、スナック(ボゴール)パインなど割と最近出てきたものから、もともとあったハワイ種(Nパイン、島パインなどとも呼ばれます)があります。
ピーチパインやスナックパインは小さめなこともあり、値段は現地で買うと1玉1,000円もしないくらいです。
贈答用や通販だともう少し高くなりますが、ゴールドバレルの通販になると1玉1万円近くにまでなります。
『ざわつく金曜日』で紹介されたいた「アララガマ農園」のゴールドバレルも1.5キログラムで9,720円でしたね!
訳ありだと安い?
パインの訳ありは果実の大きさであったり、冠芽と言われている頭の方の葉っぱのところを見るようです。
規格より小さい物は訳ありとして売られていて私もよく買いますが、甘さは大きいのと変わらず美味しいです!
そして葉っぱ(冠芽)が切り落とされていたり、多冠芽と言って冠芽が多くあるものが訳ありになるんだとか。
市場ではあまり見たことがないかもしれませんが、ゴールドバレルはよくこの多冠芽になりやすいそうです。
訳ありや家庭用はJAなどでもこんな風にして売られています。
これらのパインは比較的安く、ゴールドバレルでも2,000円しないくらいで買える時もあります!
どこで購入することができる?
沖縄県内だと、JAやファーマーズなど農産物販売所で購入することができます。
特に産地の東村に近い中北部で多く見られます。
実際に買いに行ってみた
時期的に今ならちょうど買えるかな?と思ったので販売所へ行ってみました!
私が行ったところがここ。
国道329号線金武(きん)町を北上すると左手に高速道路金武インターチェンジが見え、そこを過ぎてすぐ左手にあります。
写真を見るとわかると思うのですが、トタン屋根で簡素に作られたマーケットのようなところです。
どこかアジアの雰囲気もかもしだしてる場所です。
私が行ったのは平日で、テーブルはほとんどブルーシートに覆われてほとんど誰もいませんでした。
こんなところに本当に幻のパインがあるの?
と思ってうろうろしてたのですが、1人のおじちゃんに「何かさがしてるのー?」声をかけられて。
パインを見に来たと言う私にすぐに「ゴールドバレルねー?」と聞いてきました。
そして見せてくれたのがこれ。
ありました!
カゴいっぱい、トラックにもまだたくさん乗ってました!
すべてゴールドバレルとのこと!
東村の畑で作ってこちらで直売している農家さんだそうです。
ちょうど収穫してきた所だったということだったので、農家の兼久(かねく)さんに少しお話しを伺いました!
初収穫から2週間ほど経っていると言っていたので、今年は6月の22日前後から収穫を開始した様子。
今年は7月いっぱい頃までこのゴールドバレルを収穫する予定だと。
兼久さんは一度に1トンほどの量のゴールドバレルを収穫し、贈答用に販売したり業者に卸したりもしているのだそうです。
写真の物は全て卸用だと言っていました。
恩納村にある道の駅、おんなの駅の中にあるかき氷屋さん「琉氷(りゅうぴん)」さんにも卸しているとのこと!
今年は天候に恵まれたので甘味が乗っているのだそう!
JAやインターネット販売で買うと高いのですが、兼久さんのところは直売なので破格のお値段。
なんと600円/㎏!
贈答用もこの値段なのだそう。
お客様との信頼関係も大切にしているので甘さは保証すると言っていました!色形が悪いのに名前だけで高いのは売れないともおっしゃっていましたよ。
今は毎日寝る暇もないくらい忙しいのだそう。
味見用でカットして置いてたりもするのだそうですが、業者に持っていかなければいけないのでごめんねと言って、私が家庭用に買ったゴールドバレルを少しサービスしてくださいました。
前回測った糖度は18度だったとおっしゃっていたのですごく楽しみ!
家に帰って早速味見です!
ゴールドバレルの食べごろは?
パインって青い時は酸味が強くて甘くないのではないかと思って黄色くなるまで置いていたりしませんか?
実は、パインの甘さは収穫した時にもう決まっているそうなんです。
糖度が18度のパインは青い時に食べても黄色くなって食べても同じ18度なのだそうです!
桃やバナナなどのように追熟はしないのですね。
じゃあ何が違うのかと言うと、パインには「ブロメリン(ブロメライン)」というタンパク質分解酵素があり、これがパインを食べた時の舌のピリピリ痛くなる感じの原因になっています。
私の経験上ですが、黄色くなったパインはこのピリピリがほとんどないです。
酸味も抜けて甘味が引き立っています!
だから青い時に比べて甘く感じるという方は多いのかもしれません。
そして私が買ったゴールドバレルは「すぐ食べます」と言ったのですが、農家の兼久さんがくれたのがこれでした。
真っ青!黄色くなったパインは香りもかなりあるのですが、これは香りも特になし。
私は舌のピリピリが嫌でいつもパインは黄色くなるまで待つタイプなのですが、せっかく食べごろの物をもらったのに置いておくのもなぁと思い、思い切って食べてみることにしました。
甘い!ジュースのような甘さです!芯も少し硬いのですが甘さがあり食べられないことはないです。
そして舌のピリピリはそんなに感じず。
調べてみると、ゴールドバレルは舌をピリピリさせる成分「ブロメリン(ブロメライン)」が少ないのだとか!
収穫した時が一番新鮮なので、長く置けば置くほど少しずつ水分量も減っていき、若干瑞々しさにも欠けます。
だから兼久さんは青いパインをくださったのですね。
パインを1つ手に取りデコピンをするように指で「ポン」とはじいて音を確かめてから渡してくれました。
きっとこれがパインの美味しいか美味しくないかの見極め方だろうと思います。
スイカを手で叩いて美味しさを確かめる方法と似ていますね!
それでもやはり舌のピリピリのような違和感は少し残るので、気になる方は皮からパインの甘い香りがしてきた頃に食べるといいかもしれません。
さいごに
いかがでしたか?
幻のパイナップルゴールドバレルを食べてみたくなったのではないでしょうか?
ゴールドバレルはやはり産地である沖縄で買うのが一番安いですが、住んでたり旅行でもしない限りは移動費がかかってしまいますよね。
今はネットでもすぐに買うことができる時代になっているので、沖縄に行ったつもりで通販で買ってみるのもいいかもしれないですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!