目瀬陽翔ちゃんの保育園は謝罪の必要があった?「こんなに責められるなら保育士増やして」

9月9日、岡山県津山市の病院の駐車場の車の中で、2歳の目瀬陽翔(めせはると)ちゃんがぐったりしている状態で死亡しているのが見つかりました。

目瀬はるとちゃんはおばあちゃんの車で保育園に行く予定でしたが、おばあちゃんは陽翔ちゃんを保育園に預けるのを忘れたまま職場である病院の駐車場に置き去りにしてしまったということです。

陽翔ちゃんの保育園は、欠席の連絡がなく登園していない場合は、園側から確認の電話をすることになっていましたが確認の電話を怠ったということでした。

これを受けて園側が保護者会で謝罪をしたのですが、「そもそも謝罪は必要?」「園側も毅然とするべき」という声があったので、園側に過失があったのかを調べてみたいと思います。

目瀬陽翔ちゃんの保育園は謝罪の必要があった?「保育園に預けるまでは保護者の責務」

保育園へ子どもを預ける際、大抵の園が『お休みする日は園に連絡をする』という決まりになっているかと思います。

これは園から保護者へのお願いでもあります。お休みの連絡を入れずに休むと、子どもの安全確認が取れないからです。

また、風邪や感染症などに罹ってお休みの場合も連絡をしてもらえないと、感染症対策や注意喚起ができぬまま他の園児にうつしてしまう可能性もあります。

だからお休みの連絡というのはすごく基本的なことなのですがとても大切なことになります。

私はかつて保育園で勤務していたのですが、お休みの連絡を入れずに子どもを休ませる保護者は必ずいました。

以前保育園に送り届けたと思い込んで車内置き去りにされてしまい亡くなった子どもの事故がニュースになってからは、私の勤めていた園でも連絡なしの欠席は園から確認の電話をするようにという指示がありました。

目瀬陽翔ちゃんの園も、欠席連絡がなく登園していない子には確認の電話をする決まりになっていたのだそうです。

HOK岡山放送

10日夜に園側は保護者会を開き、電話確認を怠ったことに対して謝罪をしたとのこと。

その際に、保護者側から安全管理を徹底してほしいという声が上がったという記事でした。

この記事の「園側が謝罪」という文言に対して「謝罪する必要があったの?」という声が多く聞かれました。

保育園に登園するまでは保護者が責任をもって子どもを園に送り届けるのが当たり前という意見です。

保育園の規模にもよりますが、大きな園になればそれに比例して無断で休む子も多くなり、当然確認のための電話も増えます。

頼んだ人と頼まれた人の間で約束事を作っておけばまず防げたことだったのかもしれません。

近年はどこの保育園も保育士不足で、電話一本をかけるタイミングも悩むほどだというのはすごく共感できます。

実際トイレにも行けなくて膀胱炎になってしまう保育士さんが多いというのが現場あるあるだったりもします。

それくらい保育士1人が子どもたちの側から離れるのにリスクがあるということです。

それを「電話確認がなかったから今回の事故が起こってしまった」と捉えるような、一方にだけ責任を押し付ける印象を与えるのはどうかと思うのです。

「これだけ責められるのなら現場を助けてください。保育士を増やしてください。」というのは現場からの悲鳴でありSOSであります。

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