有愛きいさん他人思いすぎて命を落としたか?遺族が沈黙破りアイロン事件”事実無根”会見の宝塚歌劇団と争う理由は?

芸能・エンタメ

宝塚歌劇団宙組に所属していた有愛きいさんが急逝した問題で、遺族側の弁護士が会見しました。
弁護士は有愛きいさんに業務が集中したこと、上級生のパワハラ、過剰労働があったとし、謝罪と補填を求めています。
有愛きいさんの遺族が公表したコメントには娘への悲痛な思いと宝塚歌劇団への不信感でした。
遺族が公表したコメントは、有愛きいさんの優しい他人思いの人柄が偲ばれるものでした。また弁護士の会見からもわかる情報をさらに調べてみたいと思います。

有愛きいさん遺族側弁護士が会見しパワハラの存在などを主張

有愛きいさんの遺族側弁護士が会見した内容をみてみると、今回の問題の細かいところが見えてきました。

その中で言及されたパワハラや過重労働は以下の点です。

  • 1カ月半はほぼ連続勤務で、時間外労働は月250時間を超過し、睡眠時間は3時間程度
  • 上級生から呼び出され、「下級生の失敗は、すべてあんたのせいや」「うそつき野郎」などの暴言

宝塚歌劇団では公演の準備の一環として、トップ娘役さんが相手役のトップさんにお菓子を作ったりアイテムを作ったりするという話は過去に聞いたことがあります。

例えば好きなことで夢中になって時間を忘れるほど稽古にのめり込んだり、それに伴う雑用をやるということは非常に疲れはしますが、心身を病むことはないでしょう。

元々有愛きいさんも、パワハラやいじめを受ける前はそうだったはずです。

しかし暴言を浴びたり上級生から文春のヘアアイロン報道の件で詰問された後では、気持ちが沈みうつ状態を引き起こし、精神的にも肉体的にも耐えられない状況に追い込まれたであろうことは容易に想像できます。

タカラジェンヌは自己研鑽のために時間外でお稽古をやっている人も多いといいます。確かに弁護士の主張は行きすぎているのかもしれませんが、追い込まれてからの有愛きいさんはこれらの作業や労働を、相当苦痛に感じていた可能性は高いのではないでしょうか。

有愛きいさん、睡眠時間3時間の過重労働スケジュールとは?

弁護団が明かしたスケジュールは、

午前9時〜 下級生の稽古

午後1時〜10時 全体の稽古

午後10時〜12時 下級生の稽古

おそらくここから雑用や自宅に持ち帰ってする作業などがあったのではないでしょうか。

毎日休みなくこのスケジュールはなかなか厳しいですね。

女性は生理もありホルモンバランスも崩れやすい期間や体調を崩しやすい時があるので、ずっと駆け抜けっぱなしの状態はとても苦しかったんじゃないかと思いますが、タカラジェンヌとして頑張ってやりきろうという強い舞台人としての気力で続けてこられたのではないでしょうか。

有愛きいさん遺族が沈黙を破った理由とは「宝塚歌劇団の誠意のなさ」

亡くなられたのが9月30日。その後10月7日に、劇団の理事長などが記者会見をした。そのとき、本件の原因についての劇団側の責任を認める言動は、遺族側からみて全くなかった。そうした状況のなかで弁護士に相談があった。

遺族側弁護士の会見から

遺族側は確かこの件はそっとしておいてほしいと当初はマスコミに話していました。

しかしここに来て弁護士を立てて劇団側と争う姿勢を見せたのは、10月7日の宝塚歌劇団理事長の記者会見で劇団側に何らかの責任があり遺族に謝罪があるという話が一切なかったことが原因と言及されています。

サンスポより10/7宝塚歌劇団理事長一問一答より

 2021年8月14日のヘアアイロンの件は本人のLINEが残されている。負傷したことについては、診療室で塗り薬をもらったことも確認できている。

 それ以降の経過についても、LINEなどがかなり残っている。ここに書いてある話は家族から聞いた話、もしくは残っている記録に基づいており、間違いないものを記している。

遺族側弁護士の会見から

そして「ヘアアイロン事件」が文春に掲載された際に、劇団がこれを「事実無根だ」としたことが有愛きいさんをより追い込んだのだそうです。

このLINEのやり取りにはさまざまなことが記されているのだと思います。

遺族のコメントでわかる他人思いな有愛きいさんの素顔

本日有愛きいさん遺族がコメントを公表されました。

遺族側のコメントの中で

心身共に疲れ果てた様子の娘に何度も「そんな所へ行かなくていい、もう辞めたらいい」と止めましたが、娘は「そんなことをしたら上級生に何を言われるか、何をされるか分からない、そんなことをしたらもう怖くて劇団には一生行けない」と涙を流しながら必死に訴えてきました。

遺族のコメントから

この上級生に何を言われるか、何をされるかわからないと怯えるほど怖い思いをさせられていたということでしょうか。

そしてそれは本当にアイロン事件の文春報道が発端だったのでしょうか。

本当なら、今年の夏に退団する予定でしたが、突然の同期2人の退団の意向を知り、新人公演の長としての責任感から、来春に延期せざるを得なくなりました。それは、娘自身のためではなく、自分が辞めたら1人になってしまう同期のため、そして下級生のためでした。
あの時「自分のことだけを考えなさい」と強く言って辞めさせるべきでした。

遺族のコメントから

有愛きいさんは残される同期生と下級生のために退団時期を延期したとても他人思いの方であることがわかります。

そんな他人思いな方がなぜこのような形で命を奪われなくてはならないのか悔やまれます。

有愛きいさんを追い込んだ上級生やそれに加担した人たちは「清く・正しく・美しく」の名に恥じないように処分されること、そして真実を隠蔽して有愛きいさんを追い込んだ宝塚歌劇団の組織的な改革も望まれるのではないでしょうか。

芸能・エンタメ
うちなータイムス
タイトルとURLをコピーしました